衛兵交替を見るなら国父紀念館がおすすめ
ガイドブックにも必ず紹介されている「衛兵交替」。数人の衛兵が一糸乱れぬ動作で交替するこの儀式は確かに一見の価値ありです。しかし、最も有名な「忠烈祠」はツアーには必ずと言っていいほど組み込まれているものの市内からは少し遠く、個人で訪れるにはちょっと不便。そこで市内でこの交替儀式を見ようと思い、今回は「中正紀念堂」と「国父紀念館」の2か所を訪れました。
中正紀念堂にはちょうど衛兵交替式のタイミングに到着し、ラッキーと思ったのですが、既に衛兵さん達の周囲は黒山の人だかり。周囲には段差などもないので、背が高くない私は交替の様子をじっくり見る事は叶わず、手を伸ばして写真を撮るのが精いっぱいでした。これを教訓に2か所目の国父紀念館には交替式の30分ほど前に到着。こちらは2階から交替現場を見下ろすことができるとわかったので急いで2階へ上がり、ベストな位置に陣取りました。
交替が始まると案の定、1階の交替現場付近は大混雑。2階も人が多いことは多かったのですが早く来て場所を取っていたこともあり、一番前で儀式の一部始終を上から眺めることができました。ヘルメットをかぶり、銃を手にした衛兵たちは、陸・海・空軍のエリートたちなのだとか。彼らがゆっくりと、しかしキビキビとした動作で歩き、方向転換をし、銃を決まった形で手に持ち、時には回しながら持ち換える。厳しい訓練の賜物であろうその動きを大勢の人たちが固唾をのんで見守っていました。
儀式は15分ほどで終了。その後は国父紀念館内部で孫文の歴史をじっくり見るもよし、建物の外では学生たちがダンスをしたり、お年寄りが運動をしたりしているので、それを眺めるだけでも十分楽しめました。